雲の船
目を上げて窓の外の空を見る。
空を見ると、自然と顔は上を向く。
気がつかない間に胸を張る。
風の強い朝、雲の船が空の海を走っている。
空を見上げたって何も変わることはないのに、
気持ちまで上を向くのは何故だろうね?
嵐のような風。
雲の船はひた走る。
追い立てられながら、吹きちぎられながら、
それでも進み続ける船。
前へ前へと走っていく船。
とどまっていても何も変わらないのならば
私もまた前へ進んでいこう。
明るい朝。輝く太陽。
心を雲の船に乗せて、
私も共に空の海を行こう――。
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