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2006年3月30日 (木)

ちょっと真面目な話

自分にそのつもりがなかったのに、失敗したり、周りの人を傷つけてしまった時って、思いがけないくらい落ち込むんだよね。「失敗するかも」「これをやったらまずいかも」と思いながらの時には、ある程度、心の準備もあるから、「あ、やっぱり」「まずかったなぁ」なんて思うくらいでおさまるんだけれど。
で、失敗した時に、「次は気をつけよう」って思って、それで次回改まるなら良いのだけれど、いくら気をつけたつもりでも、やっぱりまた同じ失敗を繰り返してしまう時って、本当に際限なく落ち込みそうになるんだわ。どうして同じことばかりやるんだ、って、自分で自分が情けなくなるから。

ADHDとかの発達障害を持つ子どもたちって、毎日がこの繰り返しなんだろうなぁ、と考えている。
どんなに注意されても、どんなに気をつけても、やっぱりまたやってしまう同じ過ち。どうしようもなくて笑っているけど、ホントは心の中で誰よりも傷ついて悲しくなっているのは、自分自身なんだよね……。
誰からも生きていることを許されていないような気持ちになって、だけど、自分は生きていたいから、誰かに許してもらいたくて。
「生きていていいんだよ。誰に許しを請う必要もないんだよ」と言ってもらっても、やっぱりつきまとうのは、自分自身への存在の不安感。セルフエスティームの低下、と専門用語では言うのだけれど、難しいことばがわかったって、その気持ちが救われるわけじゃない。

ここからその子を救うのは、月並みだけれど、やっぱり「愛情」なんだよね。
失敗したってかまわないよ。うまくできなくたっていいんだよ。そんな君が大好きだから。君は君のままでいいんだよ。
そのことばだけが、その子を救って守っていくから。

自分の人生に自信がある人なんて、ごくわずか。責められそしられ続けて生きるのが、現実の世の中なのかもしれないけれど。
その中にたった一カ所でも、拠り所になる港があれば、その子は人生の荒波を越えていけるのかもしれない……とそんなことを考えている。

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