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2006年2月 3日 (金)

父子鍋

 我が家の家族は鍋物が好きだ。例外はおじーちゃんだったけれど(普通は年寄りのほうが鍋好きなものなんだけどね・・・)、今年は何故か一緒に食べてくれることが多くて助かっている。子どもたちは二人とも鍋が大好き。「今夜は鍋だよ」と言うと、大喜びする。

 さて、昨夜、旦那が二日ぶりで帰宅した。前日の大雪で高速がストップしてしまい、隣県の職場から帰宅できなくなったのだ。ちょうど同じ頃にお兄ちゃんも高校から帰宅して、夜8時半過ぎに二人で夕食となった。メニューは鍋。肉、野菜、キノコ、がんもどきなどをたっぷり入れてある。「うまそー」と旦那とお兄ちゃんが笑顔になった。
 ちょっと台所を離れてから戻ってきてみたら、お兄ちゃんが旦那に昨夜のことを聞いていたようで、私に言ってきた。
「お母さん、お父さんは昨日からパンしか食べてなかったんだって」
「パン?」
「昨日の昼も、夜も、今朝もコンビニのパンだったんだってさ・・・昼ご飯は、お父さん?」
「貰い物のお菓子と、試食の海苔巻きだった」
 あらあら。それじゃ、鍋でたっぷり栄養をとってもらわなくちゃ。

 鍋を囲みながら、旦那とお兄ちゃんが話し続けていた。お兄ちゃんもさすが高校生になって、社会情勢に興味が出てきたようで、今回の国会で取り上げられる問題は・・・なんて言っている。旦那がそれに答える。うーん。こういう話題はやっぱり男性同士のほうが通じるわねぇ。最近ニュースをろくに見ていない私には、かなりちんぷんかんぷんだわ。(苦笑) 話題はライブ・ドアの問題から、株価の話、株の取引のしかたの話に移り変わっていく。
 すると、お兄ちゃんが言った。
「俺、○○大学の経済学部に進もうかなぁ。なんかこういうの興味出てきたんだよね。面白そうだ」
「経済は面白いぞ」
 と旦那がニコニコする。何を隠そう、旦那はその大学の経済学部出身だ。自分と同じ大学、同じ学科に興味があると息子に言われて、嬉しそうにしている。その後も、ひとしきり、大学ではどんな勉強をするかとか、キャンパスはどうだとか、受験の時にはどうだったとかいう話をしていた。

 すると、そこへ、トタントタンと足音を立てて、二階から昇平が下りてきた。台所に集まっている我々を見て、すかさず自分で器を出した。
「ぼくも鍋食べるー!!」
 はいはい、どうぞ。召し上がれ。
 かくて、昇平も仲間入りとなった。自分でよそって食べるが、最近、昇平の食欲もすごいので、あっという間に鍋の中身が減っていく。
 お兄ちゃんが声を上げた。
「おい、昇平! ひとりであんまり食うなよ!」
「あ」
 おっとしまった、という顔で手を控える昇平。こういうときの場のやり過ごし方もうまくなったなぁ。

 夜の9時に台所で鍋を囲んでいる父子三人。てんでにいろいろなことを言いながら、楽しそうに食べている。こういう雰囲気は、やっぱり鍋物ならではなのかもしれない。
 あと十年もしたら、全員がアルコールもくみ交わしながら鍋をつついたりするんだろうな。その時には、絶対に私も混ぜてもらおう。
 んー、それとも、やっぱり父子のひとときを邪魔しちゃ悪いかな?(笑)

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