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2005年11月20日 (日)

晩秋

心が疲れている日がある。
なんでもないようなこと、ほんの些細なことが引っかかって、トゲのようにちくちくと心が痛む。
過ぎ去ってしまったこと、思い出してもしかたのないことが、頭の中に何度も甦ってくる。

こんな日には、心を放り出してしまいたくなる。
空っぽの人形のように、ただここに存在するだけならば、どんなに幸せだろうと思ったりさえする。
心を消すことさえできれば、心の痛みも感じなくなるだろうから――。
ずっと昔から私につきまとっている、そんな願望が、またぞろ頭をもたげてくる。

だけど。
と、別の場所で私自身が答える。
どこに行ったって、どんな場所に逃げたって、この心は永久に私につきまとう。
絶対に捨ててしまうことはできない。
生きている限り、心は常に共にあるから。

皮肉な笑いを浮かべながら、私は私に言う。
生きるしかないのさ。行くしかないのさ。
どんなに痛くても。どんなに苦しくても。
人生なんて、そんなものさ。

疲れた心に何を与えれば、心の痛みはおさまるのだろう。
時折、発作にように起こるこの自己嫌悪を、どうしたら消すことができるのだろう。
たぶん・・・なくすことはできないんだ。それはわかっているのだけれど。

私にだって、こんな日はある。
ただ、ゆっくりと過ぎ去っていくのを待ちながら、
ゆるゆると時間を過ごすしかない。
せめて、暖かいコーヒーでも飲みながら。

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