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2005年9月 4日 (日)

基本姿勢(決意表明)

「フルート・2」第4部をやっとアップした。
今回は、間に泊まりがけで出かけたり、子どもの二学期が始まったりで、なかなか落ち着かなくて進まなかった。やっと書き上がって一安心。
それにしても、この作品は改訂版になって本当に本格的になってしまった。最初に書いた低学年版と比べると、ストーリーの大筋は同じだけれど、まるで違う作品のようだ。明らかに低学年の子どもには難しいけれど、<読み聞かせで小学校中学年以上から>というのも、だんだん怪しくなってきた気がする。ただ、対象年齢は上がってきてしまったけれど、「子どもも読める作品」という基本姿勢だけは、絶対になくさないつもりでいる。「大人も子どもも楽しめる作品」というのがいいな、やっぱり。

私は昇平が本当に小さかった頃から、いろいろな物語を寝る前に語り聞かせてきたけれど、基本はいつもそれだった。
昇平も楽しいけれど、語っている自分も楽しいこと。
ことばが遅れている昇平に、ことばを教えようとか語彙を増やしてやろうとか、そんなことは全然考えていなかった。親子のふれあいを増やすために・・・なんて、ご大層なことさえ考えていなかった。ただ、私も楽しみたかった。それだけなのだ。
本当は、おにいちゃんの時のように絵本の読み聞かせをしたかったのだけれど、超多動で視覚過敏もある昇平には絵本が落ち着いて見ていられなかったから、部屋の電気を暗くしてからの語り聞かせにしたのだ。昇平に理解できる簡単なことばを選んで、昇平が集中して聞くことができるくらいの長さで、昇平に理解できるストーリー運びで、オリジナルの物語を作って毎晩聞かせたのだ。

もしかしたら、子ども向けの作品を書く、ということは、まったくそういうことなのかもしれないなぁ、とも思う。
子ども向け、子ども用、と変に子どもに媚びることなく、ただ「子どもにもわかるように」「子どもでも安心して楽しめるように」そこだけに気をつければ、わざわざ大人向け、子ども向けと考えることもなく、書いていって良いのかもしれないなぁ、と。
私自身、小学校の高学年の頃から書店で文庫本を買って読んでいたけれど、大人向けだのなんだの、そんなことは全然気にしていなかったのも思い出す。「ホームズシリーズ」や「ギリシャ神話」「シェークスピア」なんかだったけれど。読みたいもので、文章が理解できれば、平気で大人と同じものを読んでいたっけ。

今の自分の作品が本当に子どもに読みやすいかどうか、そこはまだまだ自問自答していかなければならない。漢字などは、つい自動変換にお任せしてしまっている部分があるから、そこはもう少し配慮しなくちゃいけないと考えている。(本当は、ルビが表示できるブラウザがあればいいのに、と思うけれど。)
でも、何だかひとつ、自分の中で気持ちが定まったような気がしている。
意図的に子どもには媚びない。だけど、子どもも楽しめる作品をめざす。
もちろん、大人も楽しめる作品をめざす。
決意表明。

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