おっとり多動
私はよく「活動家」みたいに言われる。「積極的」とか「熱心」とか言われることもある。単純に「落ちつきがない」と言う人もいる。
でも、そういうイメージを持って私に会った人は、多分、拍子抜けするんじゃないかな、と思う。普段の私は、むしろあまり動かない、どちらかというとおっとり系の人間に見えるから。(←この「見える」って部分がくせ者ではあるけれど。笑)
ネット上では、掲示板でも小説でも長文を書きまくって、ものすごくおしゃべりだけれど、実際に人に会うときにはむしろ聞き役に回ることのほうが多い。しゃべるときにはしゃべるし、話題によっては話が止まらなくなることもあるけれど、普段は相手に会話のイニシアチブをとってもらって、自分はそれに相づちを打ちながら聞いている方が好きだったりする。
自分から誰かに働きかけることも、実際には、あまりしない。情報を伝えたり声をかけたり、ということはするけれど、活動に誘うとか、なにか運動を始めるとか、そういうことはまずやらない。まあ、学校の担任とか、どうしても働きかけなくちゃいけない人たちとは、積極的に話をしてスクラムを組むけれど。
実際の私は一匹狼派なんだろう、と自分で感じている。
仲間と集うのも好きだけれど、行動そのものは自分のペースで進めていきたいのだ。
しかも、一見おっとりしているくせに、頭の中にはADHD的な衝動性や多動性も抱えているから、ときどき、思いがけない形で暴走することもある。そうなると、周囲の人間は私の行動についていけなくなって、びっくり仰天するのだ。
それから、私は「退屈」が嫌い。
常に夢中になれることが欲しくて、新しい刺激を求めていく。
根が慎重なので、無茶な行動や反社会的な行動はとらないけれど、でも、毎日が単調な繰り返しになると、たちまち退屈になって、なにか夢中になれるものを探し始めてしまう。このあたりが「落ちつきない」とか「活動的」とか見える原因になっているんだろうと思う。
そんな私を見て心配する人から「動きすぎだよ。ちょっと休みなさい」と言われても、おちおち休んでいられない。暇な時間ができたら、とたんに何か書きたくなって、書き始めてしまうし。このあたり、やっぱり私はADHDの傾向を抱えているんだろうな。
人には積極的には関わらない。
でも、自分自身の行動に関しては多動なくらい活発。肉体的にはほとんど動いていないけれど、頭の中が常に全力疾走状態。そういう感じなのかも知れない。
ネット上には、そんな私がもろに出てしまうから、「忙しすぎだよ」とよく言われるけれど、(そして、もちろん時々は本当に疲れてしまうけれど)、当人にとってはそれが一番自然な状態だったりするから、改まるはずもない。疲れてひと休みすることはあるけれど、元気になってくれば、またぞろ活動を始めてしまう。むしろ、停滞する方が私には怖い。たちまち元気がなくなって、鬱状態になってくるから。
実際に忙しくなればなるほど、自分でなにかやりたいことを見つけて始めてしまうのも、それが原因かもしれない。本物の多忙に自分を取り込まれると、精神が停滞状態に陥るから、どこかで主体的に活動することで、バランスをとろうとするんだろうな。
とはいえ、体は正直で、40代も半ばにさしかかったら、本当に無理は利かなくなってきた。精神的にはまだまだ全力疾走をしたいのだけれど、体のほうがブレーキをかけ始めたのを感じている。
こういうときには無理せずに休まなくちゃいけないんだよ、と、突っ走りたがる自分の脳みそに言い聞かせながら、早寝をしたり、昼寝などしていたりする。ま、このあたりはしかたないよねぇ。
自分自身とのつきあい方を見極めながら、ぼちぼち行きますわ。
皆様も、なんとも危なっかしく見える私かも知れませんけど、「しょうがないなぁ」って感じで見守っていただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたしますです。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント