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2005年5月 9日 (月)

「本当のことだから」

午前中、母の通院の運転手をして福島市内へ行った。病院が終わるまで、近所の喫茶店で待つのだけれど、今日は、山元加津子著「本当のことだから~”いつかいい日のため”の宇宙の秘密」という本を抱えていった。とある方にお借りした本で、内容は全然知らなかったのだけれど。
GW開けの病院は混んでいたようで、待つこと2時間。その間に読み切ってしまった。いや~、泣けた泣けた。喫茶店でぽろぽろ泣きながら読んでしまったわ。なんと思われていたことやら。(;^_^A

著者は小学校の先生を経て、養護学校に勤務している。自閉症などの障害を持つ子どもたちの豊かな世界を、エッセィの形で世に送り出している方らしい。この本の中にも、障碍を持つ子どもたちの素晴らしい詩や才能がたくさん紹介されている。

でも、私が泣けたのは、この本に書かれていることひとつひとつが、私が普段感じていることと見事にシンクロしていたから。自分がここにいて、この子がここにいて、私が知らない誰かがそこにいて、みんなそれぞれに生きていて・・・全ては偶然にみえるけれど、全てが必要と必然を持ってそこに「ある」。
その大元にあるものを、偶然と呼ぶか、神や仏と呼ぶか、運命と呼ぶか、あるいは宇宙の力と呼ぶか、それはその人によって違うだろうけれど。
それを偶然と呼ぶ人たちには笑われるかもしれないけれど、でも、私にもときどき、「それ」が感じられるから・・・。

昇平には障害がある。それは否定のしようがない事実。
でも、私はそれを不幸なことだとは思っていない。昇平自身にも、自分は不幸だなんて思ってほしくもない。
人は誰だって、得意不得意を持って生まれてくるものだし、それが「個性」なのだと思っているし、障害があるからこそすばらしい宝物をその手に握りしめていることだってあるのだから。
それは、見ようとしない人には見えない宝物だけれど。

人として、命あるものとして、この地球上に存在することを許されているのが、私たち。
当たり前なことなのに、しばしば忘れられがちな事実を、私はいつも大切だと思いながら生きている。
それと同じことを感じている人が他にもいたんだな・・・と思って、感動してしまったのだ。

生まれてきてくれて、ありがとう。
この世に産んでくれて、ありがとう。
出会ってくれてありがとう。
あなたに出会えて、良かったのだと思う――

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